外資系企業 英語学習

英語ができないのに外資系に行くと、どうなるのか。



「英語を勉強したければ外資に行け」と言う人がいます。「仕事しながら英語が学べる」と。


はっきり言います。それは嘘です。

英語に自信が無いなら、外資には入らないほうがいいです。別に、外資の社員が全員流暢に英語を喋れるわけではないし、英語だけで仕事のパフォーマンスが決まるわけでもありません。
しかしながら、英語を喋れない状態で外資に行くと、悲惨なことになります。

どういうことか、実際の例を挙げて、お話ししましょう。




外資系で、「英語ができない」のは辛い



私が以前いた会社は、外資メーカーで、日本法人は50人程度の規模でした。そのうち英語を喋れないのは、3人だけ。日本法人の社長は欧州の人だったし、採用面接では、アジア統括本部である香港支社の社員との面接が設定される場合もあり、英語が出来ない人材が採用されるのは、なかなかの狭き門でした。

しかし、業界経験だとか、技術的な知識だとか、英語以外の何らかのスキルを持っていることで、能力を買われて採用された人たちがいました。それが、前述の「英語が喋れない」、3人です。

この人たちは、「あなたの職種なら英語を使うことはほとんど無いから」「入社後に英会話レッスンとか沢山勉強する機会があるから」と言われて、人事に背中を押されて入社しました。

そして、結局は思い知るのです。この会社で、英語なしでは生きてはいけないと。

50人規模の小さな会社だからこそ、アメリカ本社や、香港支社との連携は密接で、日本法人の中で活躍している人たちは、全員英語がめちゃくちゃに上手い。それどころか、会社の中で英語が出来ないのは、自分を含めて3人だけ。そして、気が付くのです。自分にはアメリカ本社とのパイプが無いことに。

これは、外資系では致命的です。

外資は人の入れ替わりが激しいので、自分の上司さえもいつ退社していなくなるか分かりません。自分の採用を決めた上司が、入社した時にはもういない、という話も、ざらにあります。

日本人の上司に気に入られたってダメなんです。人事部長に気に入られてたってダメなんです。重要なのは、アメリカ本社との太いパイプがあるかどうかです。

私が長く一緒に働いていた営業課長は、とても素晴らしい方で、頼りになるオジサンでしたが、英語が出来ないために、いつも上司である営業部長を通してしか、アメリカ本社に評価されることはありませんでした。本社で一体何人、彼の名前と顔を知っていたのかさえ微妙です。そして、ある日、上司である営業部長が会社を辞めた時、その課長は窮地に立たされるのです。

もう、社内政治には勝てない。

仲の悪いマーケティング課長と対立した時、アメリカ本社を味方につけることが出来ない。上司の力無しでは、もう本社とのパイプが無い。そして、本社はいつでも自分をクビにすることが出来る。

結局、この課長は、社内政治に負けて、会社を去りました。

一言でいえば、英語が出来ないからです。

全ての意思決定を握っている、アメリカ本社と、直接コミュニケーションが取れない時点で、どんなに優秀だとしても、評価はされないのです。


外資において、英語が出来ないことは、本当に本当に、致命的です。

下手をしたら、職を失うほどに。



外資系に必要な「英語力」とは??

外資系企業勤務に必要な「英語力」について簡単にまとめると、一般的には以下のようなものです。

コミュニケーション能力

外資系企業では、当然ながら、海外のチームとのコミュニケーションが頻繁に発生するため、高い英語コミュニケーション能力が求められます。ビジネスメールのやりとりなど読み書きだけでは不十分で、会議での発言、プレゼンテーションなど、十分な対応能力が必要です。特に、外資系企業においては、日系ののんびりした会社とは違い、「会議中に一切発言せず座っているだけ」のような態度は許されないので、英語で発言ができない = 仕事ができないと見なされてしまいます。

読解力・聴解力

日常的に扱うメールや文書、報告書などの英語資料の内容を素早く理解して対応するには、高い読解力が必要です。また、会議や電話でのやりとりなどでは、相手の英語を正確に理解し、適切に返答するために、高い聴解力も必要です。これらは、なかなか「入社してから徐々に身に付ける」というわけにはいかないと思います。

ビジネス英語の知識

ビジネス英語には、一般的な英語とは異なる専門用語やフレーズが多く含まれます。そのため、ビジネス英語の知識があることが望まれます。例えば、契約書の文面やビジネスプランの作成、顧客とのやりとりなど、ビジネスに必要な専門用語を理解していることが重要です。

文化的理解力

外資系企業で働く場合、異文化に対する理解が求められます。異文化間のコミュニケーションには、言葉の違いや文化的な差異が関わっていることがあります。そのため、相手の文化的背景を理解して、適切なコミュニケーションができることが望まれます。絶対に言ってはいけないタブーなどもありますし、日本法人に海外からのお客様をお迎えした際のアテンド業務なども頻繁にあるので、こういった「語学力」以外の能力も意外と重要なのです。



以上の能力に、すでにある程度の自信がある人なら、外資系企業に挑戦しても良いとは思います。

ただ、上記の一つもできない、という人は、さすがに外資系への入社は控えておいた方が身のためです。


英語に自信がないのなら、外資系は選択肢に入れない方が良いです。



外資系企業に転職する際にオススメの転職エージェント③選



さて、以上を踏まえたうえで、それでも外資系企業に挑戦したいという方のために、ここからは、具体的に、外資系転職にオススメの転職エージェントを紹介していきます。


外資系転職 ① 外資系転職で高収入を目指すなら「JACリクルートメント」

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外資系転職、日系大手グローバル企業への転職を目指す人は、必ずお世話になると言っても過言ではない転職エージェント、それが JACリクルートメントです。大きな特徴は、1) 年収800万などの「高年収を目指す」ハイクラス求人2) 外資系企業や、グローバル大手企業など「英語を生かして働く海外ビジネス」の求人に特化していることだと思います。

海外に独自のネットワークを持っているため、他のエージェントが保有していない高年収の外資系日系大手企業の非公開求人を紹介してくれることが期待できます。また、JACリクルートメントのアドバイザーは特定の業界を「専任」で担当しているため、企業とのパイプが太く、1社1社細かく、「内定獲得のための有効で具体的なアドバイス」をもらえる可能性が高いです。


実際に、私が20代の頃にJACリクルートメントを利用させていただいた際には、担当のキャリアアドバイザーの方から、「その企業で過去に受かった人がなぜ受かったのか、落ちた人がなぜ落ちたのか」という "超貴重" な情報が分かりやすくまとまった資料を面接の前に送っていただきました。求職者1人1人の、1社1社の面接対策すべてに、ここまで細かくサポートをしてくれるのか・・・と正直驚いた記憶があります。

外資系企業やグローバル大手企業に転職して「年収1,000万円以上」を目指したい、「英語を生かした仕事」をしたい、という方は、JACリクルートメントに登録するのは必須だと思います。


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外資系転職 ② 大手外資系企業など、年収800万円以上の求人多数「エンワールド」


似たような外資系・グローバル特化の転職エージェントだと、エンワールドという会社もあります。


こちらも非常に実績のある会社です。エン転職で有名な大手転職エージェント「エン・ジャパン」の海外特化部門(子会社)といった形なので、信頼性は抜群ですし、年収800万円以上の求人数:常時1万件以上、取引先企業数5,800社以上(2022年現在)と、やはり大手の強みをたくさん持っています。


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転職エージェントは複数登録が基本なので、明確な実績があり信頼性の高い会社として、外資系企業で年収アップの転職を目指す方は、こちらも登録しておいて損はないと思います。

エージェント1社のみの登録だと、担当者個人の当たり外れなどが怖いですし、比較もできないですからね。


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外資系転職 ③ BIG4, アクセンチュアなど外資コンサル志望なら「アクシスコンサルティング」

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アクシスコンサルティングは、BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)アクセンチュアなど総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェントです。


特にコンサルティング業界での紹介実績が極めて多いことから、BIG4などの独自求人(独占的に取り扱っているシークレット案件)も多数保有しています。コンサル業界各社とのパイプがあり、業界に特化したエージェントだと言えます。


エンジニアなどのITスキル・経験のある方や、経営企画、事業企画、財務、会計、金融などの勉強をしていて、コンサルティング業界に興味がある方は、一度登録してみると良いと思います。


コンサルは、まさに外資系らしい「実力勝負」の世界で、年収も非常に高いですし、一度「外資コンサル」を経験しただけで、その後の転職や、独立・起業の際にはめちゃくちゃ有利になります。

コンサルなど特定の業界を目指す場合、やはり「その業界に強い転職エージェント」の力を借りるのは必須になりますので、コンサル志望の方は、相談してみて損はないと思います。



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おまけ: 外資系に少し興味がある・・・程度なら、とりあえず「LinkedIn(リンクトイン)」


これは「転職エージェント」というより、「転職サイト」で、今はまだ「外資系転職」について、そこまで本気で考えてはいないけれど、2年後~3年後を見据えて、一応、複数のエージェントと繋がりを作っておきたい、という方向けです。


日系企業の経験しかない方が、外資系エージェントと広く浅く、確実に「繋がり」を作る、ほとんど唯一にして最強の手段:転職サイト「LinkedIn(リンクトイン)」です。


LinkedIn(リンクトイン)は、一応はSNSですが、日本人にとっては「外資系転職サイト」だと思った方がよいでしょう。


詳しくは、こちらに書いています。(ほぼ無料で読めます)

関連note: 【外資系転職】 LinkedIn(リンクトイン)を転職に100%活用する方法



外資系転職に興味のある方は、

ぜひ、ご一読ください



note記事: 【外資系転職】 LinkedIn(リンクトイン)を転職に100%活用する方法




おわりに



以上、英語ができないのに外資系に行くと、どうなるのか。というお話と、「外資系企業」への転職にオススメの転職エージェント③選 でした。

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転職の必勝法については、こちらの記事にも詳しく書いています。

本気で転職したい人は、【必読】です。

「安斎響市の転職プロジェクト」
① 運命を引き寄せる「職務経歴書」の書き方 & 応募企業の選び方
② 相手を一撃で惚れさせる、圧倒的「面接」テクニック
③ 年収を爆発させる「給与交渉」と「退職」の出口戦略


読むか、読まないかは、あなた次第です。


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「新卒3年以内の早期離職」については、あまりにも問い合わせが多いので、別途、noteで特集記事を書きました。

安斎響市の「第二新卒」転職プロジェクト


この記事では……

  • 「第二新卒」の転職が圧倒的に不利なのはなぜか?
  • 「第二新卒」で避けるべきヤバい企業の特徴とは?
  • 「第二新卒」で現実的に狙える企業とはどのようなものか?
  • 「第二新卒」の転職で、絶対にこれだけはやってはいけないNG行為とは?
  • 「第二新卒」で職歴が浅い場合でも効果的な自己PR方法は?
  • 「第二新卒」の書類選考における、職務経歴書の書き方は?
  • 「第二新卒」の一次面接・最終面接を突破するための質問回答例は?
  • 「第二新卒」の転職活動全体を通して、最も重要なことは?

などなどが、網羅的に書いてあります。興味のある方は、こちらもどうぞ。


安斎響市の「第二新卒」転職プロジェクト


最後にお伝えしたいのが、「自分の転職」を決めるのは、あくまで「自分」ということです。

「他人の意見に流される」ことだけは、あってはなりません。

私がここに書いていることも、一人の個人的な意見だと思ってください。ここに書いてあることが全てでもありません。

重要なのは、自分自身が納得できるかどうか、それだけです。

では、皆様ひとりひとりの、後悔の無い、幸せな転職を、心より祈っております。

お相手は、安斎 響市でした。




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note記事: 【外資系転職】 LinkedIn(リンクトイン)を転職に100%活用する方法



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安斎響市の「第二新卒」転職プロジェクト
(前編)必勝転職ルートと応募企業の選び方
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