皆さんは、外資系企業と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
外資系は、多くの日系企業とは異なり、高い給与水準や、働きやすい環境など、特有のメリットが多くありますが、一方で、向いている人・向いていない人がはっきり分かれているので、注意が必要です。
私自身は、20代で日系企業を複数経験してから、アラサーで「外資系」へ移り、32歳のときに、ある外資系大手IT企業の事業企画部長になりました。
この記事では、転職経験4回、企業側での採用活動の経験もあり、転職関連本を何冊も出版している私が、外資系企業への転職に向いている人と、向いていない人の決定的なちがいがどこにあるのか、紹介します。
外資系転職に向いている人 = ドライな一匹狼タイプ
ズバリ、外資系企業に向いている人の大きな特徴は、自分一人で生きていける「一匹狼タイプ」の人だと思います。
外資系企業の社員には、大きな「自由」が与えられる代わりに、日系老舗企業のような「会社に守ってもらおう」という考えは通用しないからです。
外資系企業には、「自由」がある
外資系企業に就職する最大のメリットは、何と言っても「自由」と「日本的な常識からの脱却」。これが大きいです。
日系企業は、とにかくルールや決まり事、社内政治が多すぎる!! 正直、うんざりです。
外資系企業では年功序列の傾向が薄く、年齢による差別は比較的少ない
パワハラ・セクハラなんてしたら、あっという間にクビになる
飲み会を強制されることもないし、自分の裁量次第で休暇はいくらでも取れる
日系企業の軽く2倍、3倍の年収が手に入る
私は実際、20代で日系大企業にいた頃の4倍以上の年収が実際に手に入りました。
外資系転職に向いている人 = ジョブ型思考の人
外資系企業の働き方は、日本的な「メンバーシップ型」とは異なり、完全に「ジョブ型」です。
メンバーシップ型の会社
- 社員一人一人が、会社を構成する組織のメンバー
- 社員は、組織のために働き、組織に長期的に貢献する義務がある
- 会社の看板を背負うメンバーであることが何よりも大事
- 同調圧力が強く、常にメンバーらしい振る舞いが求められる
ジョブ型の会社
- 社員と会社は、雇用契約で一時的につながっているだけ
- 社員は、契約時に定められた役割・責任を確実に果たす義務がある
- 自分の担当業務を確実にこなすことが何よりも大事
- 仕事上のドライなつながりで、必要以上に深い関係にはならない
上記のちがいをしっかりと把握したうえで、「ジョブ型」の方が自分に合っていると思うなら、あなたは外資系転職に向いているかもしれません。
外資系転職に向いていない人 = 代表的な2つの属性
ただし、ここで、注意しないといけないことがあります。
下記の2つの属性に該当する人は、外資系転職には向いていないので、いくら「一匹狼タイプ」で「ジョブ型思考」だとしても、一度立ち止まって考えた方が良いと思います。
外資系転職に向いていない人 ①「未経験」や「第二新卒」
まず、1つ目。
外資系企業は、「未経験」や「第二新卒」の状態で入る場所ではありません。
勘違いしている人がたまにいますが、外資系企業には、「圧倒的成長」なんてありません。
多くの外資系企業には、日系大手のような手厚い社員教育体制や研修制度は全くなく、「必要なことは自分で勝手に学べ」という方針なので、手取り足取り教えられなくても自力で何とかできる人以外は、高確率で落ちこぼれます。
外資系企業は、すでにある程度の経験と実力のある人が、得意分野を活かして高年収を稼いだり、さらに飛躍したりするための場所
まだ何も身に付けていない「未経験」や「第二新卒」の状態で入社すると、単なる「雑用扱い」されて終わってしまう
新卒のファーストキャリアはもちろん、第二新卒などでも、できるだけ避けておいた方が良いです。
外資系転職に向いていない人 ②「英語」がまったくできない人
そして、2つ目。
外資系企業への転職を目指すなら、最低限の「英語」は身に付けておいた方がいいです。
もちろん、英語スキルがなければ外資系企業で働けないというわけでは決してありませんが、実際に入社すると、組織上、上司の上司の上司あたりは、ほぼ確実に外国人になります。
現在勉強中という人、これから勉強する意欲のある人は良いのですが、今後ずっと「英語をまったく喋りたくない」人は、外資系企業への転職は避けた方が無難です。
社内資料の配布や、社内研修なども、すべて英語で行われることが多い
英語が全くできない社員は、肩身の狭い思いをすることも多い
英語無しでは、部長クラス以上への昇進などはほぼ不可能
短期的に経験を積みたい、という程度なら、英語スキルゼロで外資系企業に挑戦してもいいとは思いますが、長期的に外資系で生き残りたいと思うなら、英語は必須です。
外資系転職に向いている人向け・オススメの転職エージェント
さて、以上の前提を踏まえて、一度は外資系企業に挑戦してみたいという人のために、具体的に、外資系転職に強い、オススメの転職エージェントを紹介していきます。
外資系への転職と、普通の日系企業への転職は、ほとんど別物
ちゃんと外資系に強いエージェントを選ばないと、外資系転職はなかなか成功しない
外資系転職に強い転職エージェント① 高年収を狙いたいなら「JACリクルートメント」
公式サイト:外資系・グローバル企業・ハイクラスの転職ならJAC Recruitment<PR>
外資系転職、日系大手グローバル企業への転職を目指す人は、必ずお世話になると言っても過言ではない転職エージェントです。
年収800万以上などの「高年収を目指す」ハイクラス求人に強い
外資系企業や、グローバル大手企業など「英語を生かして働く海外ビジネス」の求人に特化している
海外に独自のネットワークを持っているため、他のエージェントが保有していない高年収の外資系や日系大手企業の非公開求人を紹介してくれる
企業とのパイプが太く、1社1社細かく、「内定獲得のための有効で具体的なアドバイス」をもらえる可能性が高い
実際に、私が20代の頃に利用させていただいた際には、担当のキャリアアドバイザーの方から、「その企業で過去に受かった人がなぜ受かったのか、落ちた人がなぜ落ちたのか」という "超貴重" な情報が分かりやすくまとまった資料を面接前に送っていただきました。
求職者1人1人の、1社1社の面接対策すべてに、ここまで細かくサポートをしてくれるのか・・・と正直驚いた記憶があります。
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外資系転職に強い転職エージェント② 年収800万円以上の求人多数「エンワールド」
同じく、外資系・グローバル特化の転職エージェントだと、エンワールドという会社もあります。
非常に実績のある会社で、エン転職で有名な大手転職エージェント「エン・ジャパン」の海外特化部門子会社
年収800万円以上の求人多数:常時1万件以上、取引先企業数5,800社以上(2022年)
転職成功者のサービス満足度97%
公式サイト: 外資系企業専門の転職サービス【エンワールド・ジャパン】<PR>
外資系転職に強い転職エージェント③ BIG4, アクセンチュアなどコンサル志望なら「アクシスコンサルティング」
公式サイト:コンサル転職&ポストコンサル転職のアクシスコンサルティング<PR>
外資系企業といえば、コンサル業界のイメージが強い人も多いでしょう。
コンサルへの転職をピンポイントで狙いたい人には、こちらの転職エージェントがオススメです。
BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)や アクセンチュアなど総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェント
特にコンサルティング業界での紹介実績が極めて多いく、BIG4などの独自求人(独占的シークレット案件)も多数保有
コンサル業界各社とのパイプがあり、業界に完全特化している
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外資系転職に強い転職エージェント:3社
転職エージェントは複数登録が基本。
外資系企業への転職を目指す方は、明確な実績があり信頼性の高い会社として、この記事で紹介した中から複数に登録をしておくと良いと思います。
エージェント1社のみの登録だと、担当者個人の当たり外れなどが怖いですし、比較もできないですからね。
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おまけ: 外資系に少し興味がある程度なら、とりあえず「LinkedIn(リンクトイン)」
ひとつオマケで、今はまだ「外資系転職」について、そこまで本気で考えてはいないけれど、2年後~3年後を見据えて、一応何かの機会が降ってくる「きっかけ」を作っておきたい、という方向けです。
日系企業の経験しかない方が、外資系エージェントと広く浅く、確実に「繋がり」を作る、ほとんど唯一にして最強の手段:転職サイトが、「LinkedIn(リンクトイン)」です。
LinkedIn(リンクトイン)は、一応はSNSですが、日本人にとっては「外資系転職サイト」だと思った方がよいでしょう。
詳しくは、こちらに書いています。
関連note: 【外資系転職】 LinkedIn(リンクトイン)を転職に100%活用する方法
外資系への転職にちょっと興味がある、でも、何から始めたらいいか分からないという人は、まずは、こちらからどうぞ。
note記事: 【外資系転職】 LinkedIn(リンクトイン)を転職に100%活用する方法
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「安斎響市の転職プロジェクト」
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読むか、読まないかは、あなた次第です。
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「第二新卒」の転職向け
※「新卒3年以内の早期離職」については、あまりにも問い合わせが多いので、別途、noteで特集記事を書きました。
安斎響市の「第二新卒」転職プロジェクト
この記事では、第二新卒の転職について、網羅的に書いてあります。
興味のある方は、ぜひこちらもどうぞ。
安斎響市の「第二新卒」転職プロジェクト
では、皆様ひとりひとりの、後悔の無い、幸せな転職を、心より祈っております。
お相手は、安斎 響市でした。
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