
こんにちは。
安斎響市です。
今日は、軽めの記事です。
ずばり、
転職したい会社の年収を知りたいとき、
どうすればいいのか?
という話です。(それ軽いのか?笑)
転職を考える時って、多くの場合、
現在の年収や待遇、
あるいは、待遇と業務負荷とのワークライフバランスに不満がある、
というケースだと思いますし、
例えば、人間関係など別の理由で辞める場合も、
次に行く会社の年収がどうなっているかは、
非常に気になるところだと思います。
そんな時、
転職活動をしている人たちは、
みんな、どうやって年収を調べているのでしょうか?
この先に書いてある内容は、
何度か転職をしたことのある方なら当然知っている程度の、基本的な情報です。
しかし、初めての転職を考えている方や、
「転職して年収を上げる」という発想が今まで無かった方などには、
十分に有益な情報になると思います。
転職先の年収を調べる方法 ① OpenWork
まずは、OpenWork(オープンワーク)というサイトです。
もともとVorkers(ヴォーカーズ)という名前のサイトでしたが、
少し前に名称が変わりました。
Webブラウザでも閲覧できますし、スマホアプリもあります。
OpenWorkとは、簡単に言うと、
「働く場所」としての企業の「口コミサイト」で、
現役社員や、過去にその企業で働いていた社員が、
「年収」「人事評価の適正感」「風通しの良さ」など、
複数の項目で口コミを書いています。
転職する時に、
他社の口コミを見ようとして、このサイトを訪問すると、
有料会員になるか、もしくは、
自分も口コミを書かないと、詳細まで閲覧が出来ない、
という仕組みなので、
自然と口コミが集まるように出来ています。
もちろん、
社員を偽って書くことも出来ますし、
嘘を書こうと思えば、嘘を書くことも出来るので、
書いてあること全てを鵜呑みにはしないほうが良いのですが、
実際、私が過去に働いた5社の口コミを見ると、
内容は概ね当たっているので、
ある程度の信憑性はある、
と私は考えています。
OpenWorkを見ると、
例えば、
Twitterによくいる「GAFA勤務」の人たちが、
実際どのくらい給料もらってんの?
ということが分かったりします(笑)。

OpenWorkの閲覧時には、
少し注意点があります。
まず、基本的に「転職を考えている人」が書いているので、
内容がネガティブになりがちだということ。
この辺は、OpenWorkの運営も十分理解しているようで、
あまりにも誹謗中傷のような内容や、
攻撃的な内容、個人的な愚痴などを書くと、
運営側の審査に通らず、口コミが掲載されないようになっています。
とはいえ、
OpenWorkに書いてある情報は、
基本的に「既に退職した人」、「退職を考えている人」の個人的な意見、
という認識は持っておいた方がいいと思います。
まあ、だからこそ、
会社に対する忠誠心が強かったり、自分の会社に対して批判的なことは書かないであろう、
「現役社員」の意見よりも、
よっぽど参考になるんですけどね。
転職先の年収を調べる方法 ② glassdoor
続いて、glassdoor(グラスドアー)というサイトです。
2018年にリクルートに買収されていますが、元々はアメリカの会社です。
ざっくり言うと、OpenWorkのUS版、インターナショナル版といった位置づけなので、
外資系企業の情報なら、OpenWorkよりも、
こちらのほうが充実しています。
こちらも、Webブラウザでの閲覧の他に、
スマホアプリでも見ることが出来ます。

ちなみに、glassdoorは英語版のみです。
日本のグローバル企業の情報も掲載されてはいますが、
日系企業の情報なら、圧倒的にOpenWorkのほうが口コミの数が多いので、
glassdoorは、外資系企業の年収を調べたい時のみに使う、
という認識でいいと思います。
一応、場所を「Japan」「Tokyo」などに絞って企業検索ができるので、
外資系企業の「日本法人」の給与を調べるのが主な用途ではありますが、
仮に、日本法人の情報が少ない場合でも、
アメリカや欧州の企業では、
基本的に同じタイトル(つまり役職、「Marketing Manager」「Senior Sales Manager」等)であれば、
国が違っても、概ね同等の給与を払っている場合が比較的多いので、
アメリカや他の国で、自分が受けるポジションと同じものを探せば、
だいたいの年収を推定することが出来ます。


こちらも、OpenWorkと同じで、
100%信頼できるものではありませんが、
私が、自分が過去にいた企業の年収情報を見る限り、
ほぼ当たっているので、
かなり実情に近い、
と思っています。
転職先の年収を調べる方法 ③ LinkedIn / ビズリーチ等の求人情報
最後に、LinkedInやビズリーチのような、転職サイトです。

当然ながら、転職エージェントは、
公開している求人のだいたいの年収レンジの情報は持っていて、
実際にエージェントと話をしないと分からない場合もありますが、
外資系企業だと、
意外と多くの場合、年収情報が公開されています。
外資では、
タイトル=役職で年収レンジが決まっているので、
実は、私の名刺を持っている人であれば、
私の年収がだいたい幾らか、簡単に調べることが出来ます。
怖いですねww


ここに書かれている年収レンジは、
「800万~1,200万」など幅がある場合が多いですが、
上記 ①OpenWorkや、②glassdoor などと併用すれば、
だいたいの年収を予測することは出来ると思います。
もちろん、外資の場合は、
本当に面接の評価次第で 「800万~1,200万」とオファーに大きく幅がある、
というケースもあります。
最後に:「希望年収の交渉」について
最後にひとつ、付け加えておきます。
日本人は、なぜか、転職活動をするときに、
「年収の話をするのはタブー」と考えている人が多いです。
転職エージェントが公開している、
下記のような、記事もあります。
■「何か質問は?」に、いきなり給与についての質問をする
Type 転職の面接で給与交渉してはいけない!【動画で学ぶ転職テクニック】
面接が一通り終わり、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれても、いきなり給与に関する質問をするのはNG。(中略)そこでいきなり給与の話をしてしまうと、「この人は仕事内容や社風より、給与で転職先を決めているんだな」というイメージだけが最後に印象付けられてしまいます。(中略)福利厚生や待遇についての詳細を尋ねるのではなく、具体的な業務内容や、企業の将来の方向性などを聞くのが無難でしょう。
はっきり言います。
これは、最低のアドバイスです。
「転職エージェント」として、全く仕事をしていない。
''「この人は仕事内容や社風より、給与で転職先を決めているんだな」というイメージだけが最後に印象付けられてしまいます。 ''
いや、それの何が悪いのか、全く分かりません。
これは、完全に、
「企業様に悪い印象を与えたくない」という、
転職エージェント側の都合です。
転職エージェントが、
こういう仕事の仕方をするから、
日本人は「転職すると年収が下がる」という歪んだイメージを持ってしまい、
前向きなキャリアアップとしての転職が、
どんどん出来なくなっていってしまう。
「転職で給与交渉を行うのは絶対に内定後!」と言う、
別の転職エージェントもいます。
これも、完全に嘘です。
とりあえず、求職者の希望は置いておいて、
まずは内定を取り付けたい、という、
転職エージェント側の都合でしかない。
今どき、日系でも外資系でも、
実際に内定を出す前に、
希望年収を確認するのは、当たり前です。
この時に、正直に、いくら欲しいか、
希望年収を伝えるのは、極めて自然なことです。
そもそも、最終面接が終わって、
内定を出す段階まで行った後で、年収アップの交渉をしようとしても、
既に採用予算が確定していたりするので、
大抵の場合は、手遅れです。
なぜなら、この時、あなたに内定が出た背景の一つには、
「このコストでこの人材なら雇ってもいい」という、年収ベースの判断も含まれているからです。
内定が出るより早い段階で、年収の話をしておかないと、
企業側も、「あなたの希望年収ベース」での、あなたの評価が適正に出来ませんし、
もし、あなたの評価が高くて、予定より高額のオファーを出す可能性があったとして、それを内定のオファーレターを出した後に唐突に言われても、短期間では追加の予算を抑えたりすることができません。
私は、転職活動が趣味みたいなものなので(笑)、
外資系企業の面接を過去に15社くらいは受けていますが、
最初の面接で、社長から直接、希望年収を聞かれる、
ということも、何度もありました。
企業側も、優秀な人材であれば、確実に雇いたいからこそ、
求職者の希望年収より低い年収オファーを出して、断られて他社に行かれる、
という状況は避けなければなりません。
企業側だって、あなたの希望年収を、
正しく知りたいのです。
年収交渉では、
出来るだけ早い段階で、
自分が本当に転職を決意するために
「必要不可欠な金額」を、
ストレートに、誠実に伝えるべきです。
そして、
その希望年収の根拠や理由を言う必要は、
あまり無いと思います。
単純に、
その金額に見合う価値があなたには無いと判断されれば、
あなたは内定をもらえない、というだけの話なのだから。
この時に、
可能な限り高い年収オファーを、企業から引き出すために、
最低限の材料として集めておくべき情報源が、
この記事で紹介した①~③なのだと、私は思います。
ちなみに、
年収アップする方法については、
下記にも詳しく書いています。
さあ、これで準備は、出来ました。
転職で年収を上げて、
今後の人生を変えてやりましょう!
きっと、
今が、その時ですよ。