外資系企業

ぶっちゃけ、外資系企業の年収は高いのか?


「外資」と言うと、

エリートの集まりだとか、
全員英語がペラペラだとか、
日系より給料が桁違いに良いとか、

色々な偏見がある。




その実態について、今日は少し書こうかと思う。


外資系企業の年収事情



ぶっちゃけ、外資系企業の年収は高いのか?って話である。





その答えはYesであり、Noでもある。


そもそも年収が「高い」なんてのは相対的な話で、「何と比べて高いのか?」って話でしかない。


そりゃ、外資系企業の年収は、コンビニの店員よりは遥かに高い。

でも、そんな情報は誰も欲していないだろう。


ということで、
私自身も、自分の経験の中でしか語ることは出来ないし、嘘をついたり、想像でものを言うわけにはいかないので、





私自身が実際に、

過去10年の4回の転職(日系大手3社、外資系2社)の中で経験した、

「日系大企業」と「外資系企業」を比べた時の、

年収の差について、書こうと思う。






外資系企業の年収は、どのように決まるのか




繰り返しになるが、


ぶっちゃけ、外資系企業の年収は高いのか?って質問に対する答えは、

Yesでもあり、Noでもある。




その理由は、


日系大企業は、

ほとんどが「業種」と「年齢」で年収が決まるのに対して、


外資では、

会社によって基準が完全にバラバラで、


ある意味、どんなことでも起こりえるからだ。



日系大企業では、例えば、私がいた製造業の場合、

基本的には、自動車だろうが機械だろうが食品だろうが、大体こんなもんだ。

22歳 新卒 新入社員:年収450万円

27歳 入社5年目 主任:年収550万円

32歳 入社10年目 係長:年収650万円

40歳前後 入社15~20年目 課長:年収800~1,000万円


その後は出世次第なので、人による・・・


もちろん会社によって多少の差はあるが、

私が知る限り、大体こんなもんだ。



差があったとしてもプラスマイナス50万円くらいのものだ。




製造業であれば、どんなに有名な会社であっても、こんなもんだ。


というか、これは結構高い場合の年収と言ってもいいかもしれない。



私は今33歳だが、大企業時代の同期の年収はやはり600-700万円程度。

それを大きく超えるのは、
一部の幸運を手に入れた「海外駐在員」のみ。

(この話はまた別の機会で)




それに対して、私の今年の年収は1,500万円程度を見込む。

ストックオプションを入れれば、数年以内に2,000万を超える可能性も十分にある。





外資には夢がある?




こう言うと、「外資は夢がある」のかもしれない。





確かに、はっきり言って、製造業で日系大企業に勤めていたら、

33歳で年収1,500万稼ぐのは100%不可能だ。


40歳でも、たぶん不可能だ。

「海外駐在」という期限付きの裏技を使ったとしても、かなりキツイ。



それが、外資ならあっさり可能になる。


と言ってしまえば、やはり「外資の年収は高い」と言える。

この一面だけ見れば。



ただ、私は外資で

怖いものも同時に見てきた。




私が前にいた外資系メーカー日本法人では、



50代のディレクターが年収3,000万稼いだり、

36歳のマネージャーが年収1,000万超えたりしている一方で、

42歳でスペシャリスト=役職無し、年収500万円、みたいな人も沢山いた。




私自身、29歳で転職したとき、初年度の年収は750万くらいだったけど、

(後で知ったことだけれど)、それは他の社員と比べてかなり高かったみたいだし、

自分より10歳以上は上で社歴も遥かに長いのに、自分より役職も年収も下、という人が普通に周りに何人もいた。




自分より役職が下の40代のオッサンから、

「先輩だから、たまには奢ってあげるよ」と言われたのは、なかなか違和感があったものだ。





これは何かというと、

外資には、

良い意味でも悪い意味でも、

ルールや基準が、あまり無い。



日系にありがちな、

35歳なら係長、40歳なら課長、みたいな年齢による判断基準も無いし、


マネージャーだから1,000万円、アシスタントマネージャーだから700万円、みたいな給与水準も、

ある程度は流動的で緩い。




28歳だろうが35歳だろうが47歳だろうが、


アシスタントマネージャーとして採用されれば、

アシスタントマネージャーの給与テーブルが適用され、


また、前職の給料や、面接での評価などによって、

同じポジションでもオファーレターに記載される金額は異なる。



下手したら、数百万円単位で異なる。







これは、ある意味ではジャパニーズドリームだ。




日本国内のストレスの少ない環境で快適に働きながら、

海外で過酷な生活をしている海外駐在員よりも高い年収をもらえることも多い。








しかも、


外資の転職には、学歴がほとんど関係ない。



これは大きい。



私は地方のクソみたいな国立大の偏差値50くらいの学部卒で、

学歴は、ほとんど無いと言っていい。



こんな学歴では、はっきり言って、日系大企業にはギリギリ滑り込むので精一杯だ。


新卒で入った大企業では、散々「学歴イジリ」を受けてきた。




それが、外資になるとどうだ。

専門学校卒、高卒でも、平気で年収600万~800万稼いでるような人たちが山ほどいる。

これは、日系大手の超高学歴の人たちよりも高かったりする。





要するに、実力勝負なんだ。





企業が求めるものを、持っているかどうか。


応募したポジションに見合う経験やスキルを持っているかどうか。



それ次第で、そのポジションを勝ち取れるかどうかが決まる。


年齢や、職歴や、資格や学歴に関係なく。



それ次第では、40歳で年収500万かもしれないし、30歳で年収1,500万かもしれない。








それが、外資だ。









外資にはチャンスがある





あなたにとって、外資で働くことが「幸せ」かどうかは、私には分からない。

分からないけれど、、、




1つ言えるのは、

外資にはチャンスがある。




日系大企業では決して訪れない、チャンスがある、ということ。





日系大企業みたいに、

社内政治のゴマすりクソ野郎のキャバクラ接待をしないと巡ってこない、

歪で不公平な「チャンス」ではなく、



戦略的に正しい努力をした人には、

きちんと相応のチャンスが巡ってくるということ。






それだけは、覚えておいてほしい、と思う。





かつて日系大企業で、ゴミみたいな仕事を、薄給で、一生懸命していた身として。






敢えて、はっきり言おう。





外資には夢がある。


あなたの年収が3倍、4倍、5倍になるチャンスが、確実にある。











どうやったら、そんなチャンスを手に入れられるかって?









とりあえず、私のブログを、一通り読んでみたら、いかがです?













よく読まれている記事

1

第一章「オッパブと上司の骨折」はこちら第二章「心の中でタイキック」はこちら第三章「忘却のひよこリスペクト」はこちら第四章「あの夏の日の活動記録」はこちら最終章「転職の向こう側」はこちら祝!! 書籍化! ...

2

こんにちは、安斎響市です。過去2か月くらい、本当に色々なことがありました。日経トレンディの「副業特集・新しいお金の稼ぎ方」で、サラリーマン小説家として取り上げられ・・・ 日経トレンディ 2022年 4 ...

3

転職には、「勇気」が要ります。特に、「はじめての転職」には。誰だってそうです。転職が怖くない人なんて、いない。 転職は、あなたの「人生を変える」力を持っています。 それは、良い方向にも、悪い方向にも。 ...

4

こんにちは、安斎響市です。本日は、外資系企業のお話。 私自身は、日系企業を複数経験してから「外資系」へ移ったというキャリアで、新卒から、 日系大企業 5年↓日系大企業 1年↓日系中小企業 1年↓外資系 ...

5

こんにちは、安斎響市です。本日は、ベンチャー企業、スタートアップ企業のお話。 私自身は、、基本的に大企業での勤務が長く、新卒から、 日系大企業 5年↓日系大企業 1年↓日系中小企業 1年↓外資系スター ...

6

こんにちは、安斎響市です。今日は転職活動の「はじめかた」のお話です。 初めての転職で「失敗」しないために。 初めて転職をする人にとっては、転職活動はあまりにも分からないことだらけで、不安や迷いも沢山あ ...

7

こんにちは、安斎響市です。今日は「キャリアデザイン」に関するお話です。なんだかよく知らないけれど、「キャリアデザイン」みたいな話が様々な場面で言われるようになって久しいです。何せ、私が大学1~2年生の ...

8

こんにちは、安斎響市です。突然ですけど、最近、「会社辞めたい」人、多すぎませんか??私はいつもマシュマロというツールで、ブログ読者の皆様やTwitterフォロワーの皆様からの質問を募集しているのですが ...

9

こんにちは、安斎響市です。日々、マシュマロやTwitterのDMで、色々な質問をいただくのですが、圧倒的に多いのが「入社1年目ですが、辞めたいです・・・」というものです。私は過去に、20代の早期離職に ...

10

こんにちは、安斎響市です。今日の記事は、就職活動・転職活動における「自己分析」について。最近、note購読マガジンでの発信が多くなってきた私ですが、ブログの記事も、たまには書こうと思います。(笑) み ...

11

こんにちは、安斎響市です。今日は、「仕事の悩み」相談に関するお話です。私はもうずいぶん前から、マシュマロというツールで匿名の質問を募集しておりまして、だいたい1日に1問か、たまに2問くらいは回答してい ...

12

こんにちは。安斎 響市です。 転職にしろ、就職活動にしろ、昇進にしろ、現在、誰もが身に付けるべき、最もコスパの良い最強スキルは、そう、英語です。 これは、間違いない。 英語が出来るだけで、人生の幅がめ ...

13

転職活動で、絶対に失敗したくない、あなた。早く転職して、新しい生活を手に入れたい、あなた。 吉報です。 4回の転職を経て、年収450万→年収1,500万までスカーン!と上げた私が、今日は、「転職の必勝 ...

14

こんにちは、安斎響市です。今日は、大学3年なんだけど、やりたいことが何もなくて、就活にまったく身が入らない・・・転職したいけれど、実はやりたい仕事は特になくて・・・という人のためのお話です。最近は、n ...

15

こんにちは。安斎響市です。 「こんな仕事に…一体何の意味があるんだろう?」 そう思ったことはありませんか?私は、あります。 ほとんどの仕事には、あまり「意味」が無い ぶっちゃけ、私の個人的な意見ですが ...

16

こんにちは、安斎響市です。 今日は、大学生の就活ネタです。 私もちょっとびっくりしたんですが、今どきの就活って、「就活エージェント」なるものを使ってる人が結構な割合でいるんですね。  typ ...

17

こんにちは。安斎響市です。転職は、ひとつの試練です。今までいた環境を捨てて、次のステージへ旅立つとき、様々な障害が、自分の前に立ちはだかります。あらゆることが、「今まで通り」というわけには、いかないか ...

18

在宅勤務、リモートワーク、WFH(ワーク・フロム・ホーム)。色々な呼び方がありますが、皆様、どのような在宅ライフをお過ごしでしょうか? 今日は、外資IT勤務、フルリモートで自宅で仕事をすること半年を超 ...

19

こんにちは。安斎 響市です。 私は、趣味:転職みたいな人間です。はい、変人です。転職活動が、楽しくて仕方がないんですよね。だから、別に今の会社に特に大きな不満が無くても、いつも「次のステージ」を探して ...

20

こんにちは、安斎響市です。久々に、真面目な記事を書こうと思います。「20代の転職」についてです。 実は以前にも、「新卒1年目の転職が失敗する理由」というタイトルで記事を書いたのですが、 新卒1年目の転 ...

21

こんにちは。安斎響市です。今日は「英語」のお話です。自分にとって「英語」は、本当に人生の「ターニングポイント」だったなぁ・・・と今でも思います。私は現在34歳ですが、2年前に転職した某大手外資IT企業 ...

22

こんにちは。安斎響市です。 今日は、心理学、というか哲学のお話。日本ではベストセラー『嫌われる勇気』で有名になった、アルフレッド・アドラーが創始した「個人心理学」、いわゆる「アドラー心理学」の考え方に ...

23

こんにちは、安斎響市です。今日は、ズバリ、仕事の「面白さ」、「やりがい」に関するお話です。「仕事がつまらない」「モチベーションが上がらない」という悩みを持つ方は多いと思います。この悩みの「正体」って何 ...

24

こんにちは、安斎響市です。今日は、ちょっと大事な話をします。 世の中には、お金よりも、時間よりも、「たいせつなもの」がある、 というお話です。 お金より、時間より、たいせつなもの。 何だと思いますか? ...

25

こんにちは、安斎 響市です。昨日、こんなツイートをしました。 就職活動・転職活動で【絶対に】やってはいけないこと・新卒で外資に入社・新卒2年以内に転職・次が決まる前に退職・上司や同僚に相談する・年収が ...

-外資系企業

Copyright© 転職デビルは夜しか眠れない。 , 2023 All Rights Reserved.